第107回「 産学官交流 」 講演会・交流会 報告 


地元静岡を支える海洋産業への取り組み


主催:静岡市清水産業・情報プラザ(指定管理者: 静岡商工会議所)

共催:新産業開発振興機構

東海大学にご協力いただき、第107回の講演会・交流会が5月30日(火)に開催されました。

講演1では海洋学部/海洋地球科学科坂本泉准教授による「駿河湾3Dマッピング化について」と題したテーマで講演していただきました。講演内容としては、地元静岡には、日本一深い駿河湾と富士山がある。フィリピン海プレートが沈み込む場所であり、活断層の存在・巨大地震の発生等で、防災。減災で注目されている。演者は、海洋生態系を調査研究している。海底の地形図(3Dの空間情報)・凸凹・硬さ・水温・塩分濃度・泥中生物・プランクトン等の観測データを、JAMSTECの協力のもと取得し、データ統合・3D可視化を行っている。過去に東北のリアス式海岸を調査し成果を上げたが、最近は地元駿河湾海洋都市計画駿河湾の実態を調査し、地元漁協にも情報を発信し、海洋利用の在り方等、海洋版都市計画のための基礎データを提供している。

 

講演2では海洋学部/航海工学科渡邉啓介准教授による「漁船へのLNG燃料の可能性に関するフィージビリティスタディ」と題したテーマで講演して頂きました。渡邉准教授は研究の背景は船舶からの大気汚染防止。LNGを燃料とする漁船の実用化に取り組む。船舶からの海洋汚染防止に関する国際条約「MALPOL条約」遵守の商品化であり、大気汚染物質放出規制海域(ECA)に入る船は、2025年ごろから緊急入港も不可となる。LNGの特徴は、液化燃料のため使用時気化する必要がある。重油より廉価だがパイプは断熱構造が必要。NOx・SOx・PMに関し高い削減効果がある。LNG燃料の船舶は、ノルウェーが先進国であるが漁船は未だなく、文献調査はあまり意味がない。LNGエンジンはエンジンシステムがシンプルだが、課題はノッキングや失火領域が大きく、負荷変動対策が必要であること。先ずは大型船の方が実用化し易いとか、LNGタンクの形状・大きさ・配置についての研究結果や、遠洋マグロはえ縄漁船が最適との報告があった。

休館日のお知らせ
★11月19日(日)・23日(木・祝)

セミナー&イベント

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