第111回「 産学官交流 」 講演会・交流会 報告 


AI・工学的技術利用による農業支援、効率化


主催:静岡市清水産業・情報プラザ(指定管理者: 静岡商工会議所)

共催:新産業開発振興機構                                                                            

静岡大学にご協力いただき、第111回の講演会・交流会が11月28日(火)に開催されました。


講演1では情報学部グリーン科学技術研究所JSTさきがけ准教授である峰野博史氏による『AIを用いたトマトのしおれ具合予想モデルの研究』と題したテーマで講演していただきました。現在、急速な技術革新により大量のデータの取得、分析、実行の循環が可能となり、industry4.0 Smart Manufacturingが起きており、AI (人口知能)があらゆる分野で研究されている。「甘いトマトを栽培するAIを作れるか?」をテーマにデータをとり研究している。「しおれ」に注目し、茎の太さ、温度、湿度、明るさの関係を調べ、熟練農家の経験と勘でわかる植物の状態をAIに学ばせる。画像から植物の動きを可視化し、原画像から「しおれ」部分をうまく摘出し、気象環境をセンサで感知しデータ化して学習させる。結果として、1時間後の茎径変化が予測可能となり「茎径変化量(しおれ具合)≒水ストレス?」のモデル化に成功しつつある。この研究の将来像として、熟練農家のノウハウを承継し、遺伝子発現と紐づけは人知を超えた革新的栽培モデルが確立できるであろう。

 

講演2では農学部生産資源科学科准教授切岩祥和氏による『作物の生育を制御しようとすること』と題した講演をして頂きました。テーマ内容として、1.作物を栽培するということ、2.売れる作物を生産するということ、3.新しい技術を活用するということについて講演。作物生産における多様性(露地→ビニールハウス→太陽光利用型→完全制御型)はストレス回避のための技術革新の足跡。土を使う・使わない(土耕栽培VS養液栽培)、重労働を解決する技術(地床栽培→高設栽培)、土・培地の種類で物理性が変わる(メロンの外観網目の変化)等の実例がある。又、栽培法・肥料組成が果実品質に影響する事、作物の生育に必要な環境要因として水、肥料、光、炭酸ガス、温度、湿度があり、最適。許容レベルが存在する。夏場の収量低下要因解析により、生産障害が多発し、裂果耐性品種を検討するが、課題が多い。実験により高濃度溶存酸素、電磁波をかけることで育成状況が変わり、ストレス軽減によっても生産性が向上する。今後は篤農技術から脱却を目指し、マニュアル化する。作物生産のわからないことの見えるかと作物機能の強化が必要である。職人芸からの脱却を図ることである。

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