第117回「 移動産学官交流 」講演会・交流会 報告 

 

 

主催:静岡市清水産業・情報プラザ(指定管理者: 静岡商工会議所)

共催:新産業開発振興機構 


10月26日に常葉大学様にご協力いただき、第117回の講演会・交流会を開催しました。

交流講演会では常葉大学社会環境学部河本尋子准教授による「災害への行動科学的アプローチ -災害時の心理・行動、組織としての事前対策-」、造形学部学部長合津教授による「絵画鑑賞とはコミュニケーションである -絵を描けなくてもみることは誰にでもできる-」の講演がありました。今回は今年4月に開校した常葉大学草薙キャンパス野視察も兼ね「移動産学官交流講演会」とし、又、希望者には講演会前にキャンパス見学会も実施しました。


常葉大学 社会環境学部 社会環境学科 准教授 河本 尋子氏

災害への行動科学的アプローチ -災害時の心理・行動、組織としての事前対策-

河本准教授の講演は災害時の心理・行動の特徴と組織としての事前対策に関しての2テーマで、東日本大震災では、災害の衝撃から強いストレスを感じ失見当(現在の場所、時間、状況が正しく認識できなくなる)状況となった。又、災害時には「認知バイアス」がかかり、異常が重なると正常となり、多数に同調して大惨事になる。又、9.11のテロではエキスパートエラー(危機対応プロへの過度の信頼)で避難行動が遅れ多くの犠牲者が出た。組織としての事前対策としては東海・南海地震では未曽有の災害が想定され、非日常の業務となって「何をどうやって対応するかわからなくなる。そのため、災害対応として経営の維持、サービス供給の維持、顧客からの信用確保、従業員の雇用維持が必要。又、対応業務の記述・文書化が必要となる。

 

 

 

常葉大学 造形学部 造形学科 学部長/教授 合津 正之助氏

絵画鑑賞とはコミュニケーションである。(はじめての図象学) -絵は描けなくても、みることは誰にでもできる-

合津教授はオランダ出身のゴッホの「夜のカフェテラス」について、ゴッホの人物像、時代背景、考え方などを学問的に、又面白く講演された。今までの産学官交流講演会とは異なった要素であったが参加者は聞き入っていた。ゴッホは布教活動をする中、画家になることを決意し、独学(アカデミックな教育を受けた者がインサイダーであれば、ゴッホはアウトサイダーの画家。27才で制作活動を始める。絵を描く仕事は「信仰」という強い意志を持っていた。そのため、ゴーギャンをキリストと見立てゴッホ自信を含め12人の弟子(使徒)として「黄色い家」で共同生活を計画。「夜のカフェテラス」では投資図法の効果を利用しながらダビンチの「最後の晩餐」を描いたと推測する。14人が登場し、シンボルとしての十字架(ギャルソン)、不自然な描き方をする者(裏切り者のユダ)、服の色(赤は神への情熱、青・青緑は慈愛)、黄色い家に置いてあった13脚の同じ椅子を描いている。絵画を通じて他国の人の考えを知ることでアイデンティティの交流が生まれる。それが真のグローバリゼーションに繋がる。大切なことは他社だけではなく、自分たち自身が我々の国の伝統・文化をもっと知ることにより、我々自身のアイデンティティを確立することである。

 

 


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