第119回「移動 産学官交流 」 講演会・交流会 報告 


 

主催:静岡市清水産業・情報プラザ(指定管理者: 静岡商工会議所)

共催:新産業開発振興機構  静岡県農業高等学校校長会  

協力:静岡市プレミアムフライデー官民推進協議会                                                                           

静岡農業高校の協力で、移動産学官交流講演会として静岡県立藤枝北高等学校の発表、株式会社アイエイアイ エコファーム部、静岡県立大学経営情報学部の講演があった。尚、月末の最終金曜日ということもあり、静岡市プレミアムフライデー官民推進協議会の協力のもと 「プレ金ハイスクール」として実施した。

 

開催にあたり、静岡県立静岡農業高等学校竹川暢昭校長より挨拶を頂きました。竹川校長より講演者の紹介、藤枝北高はH25年に文部科学大臣賞を受賞、H30年度は関東8県大会で優勝し、鹿児島全国大会に出場。企業のアイエイアイのエコファーム部は10年の歴史がある。県立大学には来年度観光専門の学科ができ、今後の静岡県の新しい観光資源について話して頂く。静岡農業高校での2講演に関連する取り組みとしてAI(AgriInfosicence)農業の取り組みを映像化(情報化)する。日本の農業の高齢化対策に取り組む。静岡安倍奥の大沢地区で5年間にわたり縁側カフェを実施。都心では田舎に自然を求めてくる人が増えている。さくらももこ氏がオクシズの縁側カフェの絵を描いてくれた。今回「しずおかはいいね」のPRを兼ねて紹介させていただいた。講演会そして交流会で大いに盛り上がっていただきたい。

 

     竹川静岡県立高等学校校長

 

 

まず初めに静岡県立藤枝北高等学校 食品サイエンス班による『 過疎地域の活性化プロジェクト ~高校生農家民宿の挑戦~ 』と題して発表をして頂きました。10,000を超える集落が限界集落となっており、お年寄りだけになっている。水窪町で天然麹菌を採取して日本酒造りをするが、水窪に来る人が増えたわけではない。商品開発だけでは地域活性ができない。商品開発と観光ツアーに着目。体験ツアーを実施し、好印象を得る。開発した商品が観光資源になることを発見。観光資源を1日のイベントで終わるのがもったいない。結果農家民宿を実施する結論に至る。経済効果、環境的効果、社会的効果があらわれ地域が活性すると考える。NPOと藤枝北高校とで共同プロジェクトが発足。農家民宿では水窪の食と体験をメインに考える。水窪の発酵食、雑穀、ジビエを使用した自炊方式にして、食材の入手の仕組みも作る。メニューの作り方の動画を作成。又、完成されたメニューも用意することとした。体験教室(趣味や特技)を地元の人たちにやってほしいと説得。体験教室を通して水窪の良いところを知ってもらう。結果13講座が設定された。又、体験モリタリングツアーを通じて80%以上の満足を得る。農家民宿に関連する人を集めた講習会を開催することで、各人の不安を解消させた。2020年に開業することを決意した。

 

    藤枝北高等学校食品サイエンス班

 

 

講演1では株式会社アイエイアイ エコファーム部 三輪 輝彦氏による『 環境保全・地域資源循環型の有機農産物安定生産システムの開発 』と題したテーマで講演していただきました。アイエイアイエコファーム部では地域産業の活性化、次世代を担う子どもたちの健康に貢献することを目的に化学合成農薬・肥料を使用しない環境保全・地域資源循環型農業技術の開発に取り組んでいる。有機性廃棄物を原料意図した有機液肥製造装置を完成。ツナ缶製造時の魚煮汁廃液をアンモニア化槽、硝化槽で処理し有機液肥を製造。トマトの水耕栽培に有機液肥を利用。高糖度トマトの水耕栽培を実施。又、化石燃料を使用しないハウスによる環境、コストの低減にも寄与するハウスで実験している(トマト、イチゴ)。有機的病害虫管理技術の開発では虫による受粉、病害虫に有効な天敵や微生物を利用した環境にやさしい防除技術を開発。又、自社保有林として43haを整備。「ふれあいの森」として、有機稲作による里山の環境保全、工作放棄地の有効利用をすすめると共に老齢の針葉樹を間伐し広葉樹林にしている。炭酸ガスの吸収量が72.8t増加し、15.3万kWhの電量に相当する電力となっている。静岡県レッドリスト掲載の11種が保護され、ビオトープでは蛍の定着を目指した小川と池を作り環境保全にも力を入れている。

 

 株式会社アイエイアイエコファーム部 三輪氏 

 

 

講演2では静岡県立大学 経営情報学部 経営情報学科 特任教授 北上 真一氏による『 TOKYO2020以降を見据えた観光産業戦略 ~これからの静岡県観光を発展させるために~ 』と題した講演をして頂きました。北上教授は元JTBの社員で仕事をしながらMBAを取得。藤枝北高校が観光系の話であった為、静岡県立大学北上教授に依頼した。尚、静岡県立大学では来年度より観光マネジメントメジャーという学科ができる。講演内容は日本国内の旅行の消費額、世界の観光の状況、ツーリズム産業がもたらす経済効果、観光産業は宿泊・交通運輸、土産物販売などがあるがその土台には第一次産業、二次産業、三次産業と裾野が広い産業である。今年、来年とラグビーワールドカップ、東京オリンピックがあり、観光産業全体ではまだ伸びる。2020年には4,000万人、8兆円の消費を目指す。過去の五輪開催前後の経済成長率では1996年のアトランタ、2012年のロンドン以外は開催後減少している。訪日クルーズ客500万人を目指しているが、クルーズ客の消費額が極端に少ない。訪日外国人が「今回したこと」、「次回したいこと」では日本食を食べることが一位となっている。そのほか、温泉入浴、四季の体感が上位となっている。「体験」がキーワードになる。インターネット、LCCの台頭によって個人旅行が増え、運賃が安くなった分を滞在費やお土産にお金を使うようになった。今後すべきこととしてはターゲット別にマーケット別のプランづくり、事前決裁プランの導入、泊食分離でローカルレストランと協業、部屋の掃除はルンバを活用が挙げられる。又、やってはいけないこととして、間際になって料金を下げる、曜日、外国人、日本人、個人、団体によるマーケットを分けない、食事の減かを落とすがある。今後のポイントとしてはマスから個へ、どのマーケットを狙うかが重要、宿泊はクレジットカードで事前支払い、キャンセル料の収受が当たり前。滞在時間・日数・リピータをどのようにして増やすかが重要である。

 

   静岡県立大学経営情報学部北上特任教授

 

 

講演会後、1階会議室にて交流会を実施。静岡農業高校食品科学部の生徒による料理を堪能しました。静岡農業高校食品科学部の生徒による料理を堪能する。静岡商工会議所酒井会頭の挨拶、藤枝北高校の鈴木校長の挨拶を頂き、柴原教諭による料理の説明を受ける。その後、清水産業情報プラザ現場改善支援事業運営審査会上妻委員長より終了の挨拶を頂く。

 

      酒井静岡商工会議所会頭           鈴木藤枝北高等学校校長

 

 

    上妻現場改善支援事業運営委員長

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