第120回「 産学官交流 」講演会・交流会 報告 

 

 

主催:静岡市清水産業・情報プラザ(指定管理者: 静岡商工会議所)

共催:新産業開発振興機構 


6月25日に東海大学海洋学部様にご協力いただき、第120回の講演会・交流会を開催しました。

交流講演会では東海大学海洋学部航海工学科海洋機械工学専攻坂上憲光准教授による「調査・検査を目的とした水中ロボットの開発とフィールド実験」、水産学科食品科学専攻平塚聖一教授による「水産物に価値を付ける -魚の100%利用を目指してー」の講演がありました


東海大学 海洋学部 航海工学科 海洋機械工学専攻 准教授 坂上 憲光氏

『調査・検査を目的とした水中ロボットの開発とフィールド実験』

坂上准教授の研究は流体の特性を軽減、有効に活かせる設計と機構を実現するために、各種ロボットを開発している(ダム調査ロボット、採泥ロボット、グリッパロボット、パッキングロボット、曳航型ロボット、水中遺跡調査ロボット、パラレルワイヤ駆動ロボット等)。開発のベースは石垣島での考古学的利用(水中映像による移籍の3D化)。ダム点検ロボットではダムの壁面に吸着して画像で劣化具合を図る。国内には3,000か所のダムがあり、30%が30年以上経過しているとの事。現在はマニュピレータ搭載型水中ロボットで過酷・危険なダイバーの作業を軽減する研究をしている。将来的には現在の機構開発だけではなく、自動制御を研究し、ロボットによるより難しい作業の実現を目指す。

 

 

東海大学 海洋学部 水産学科 食品科学専攻 教授 平塚 聖一氏

『水産物に付加価値を付ける ー魚の100%利用を目指してー

1)魚の低利用部位を食品素材化するには?2)低利用部位の利用実績、3)赤身魚の臭い発生メカニズムについての講演。カツオでは普通肉が42.7%、血合肉が7.7%、はらも4.1%となっており、その他45.5%が頭、皮、内臓他となっている。又、普通肉以外では血合肉、中骨、卵巣・精巣は食経験があるがその他、血液・内臓は食経験が乏しいが食品素材化の可能性がある。心臓横の動脈球から組織の弾性に影響のあるエラスチンが抽出され、カツオの繊維からゼラチン、マグロの血液からはヘム鉄が抽出されている。又、卵巣を塩漬けして乾燥させた食品も製造されている。臭いに関しては、部位別では血合肉、皮が多い。臭いのメカニズムでは血液、脂質、酵素が関与している。よって、臭い生成を抑制するには洗浄によって血液や脂質を除去する事、加熱によって臭い成分を分解する。又、臭いは加工条件によっても変わり、100度で5分加熱すると臭いが高まるが、150度で10分加熱すると、生の時よりも臭いが低くなることが判明する。よって魚の臭いを抑えるには臭いが出た後(低鮮度状態)では臭いの除去が困難であるが、臭いが出る前の高鮮度状態で処理することが必要である。魚の半分ほどは食用以外の利用がされているが、まだまだ残渣として捨てられる部位が多い。食用以外での利用研究が進められているが早い段階で100%の利用ができることを望む。

 

 

 

 

 


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