第122回「 産学官交流 」講演会・交流会 報告 

 

 

主催:静岡市清水産業・情報プラザ(指定管理者: 静岡商工会議所)

共催:新産業開発振興機構 


9月25日に静岡県立大学にご協力いただき、第122回の講演会・交流会を開催しました。

交流講演会では静岡県立大学 経営情報学部 経営情報学科渡邉貴之教授による「観光を対象としたデジタルマーケティングの実践」、食品栄養科学部 栄養生命科学科市川陽子教授による「健康寿命の延伸を支える食環境 ~フードマネジメントからのアプローチ~」の講演がありました


静岡県立大学 経営情報学部 経営情報学科 教授 渡邉 貴之氏

観光を対象としたデジタルマーケティングの実践

 

講演の前半は国内の観光業の実態とマーケティングとマーケティングリサーチの違い、デジタルマーケティングの特徴についての説明。デジタルマーケティングはインターネット、PC、スマホ、メール、WEBサイト、SNSなどを利用するマーケティング手法でAmazon、Yahoo、楽天などのネットショップだけの話ではなく、パソコン以外の多くのものがインターネットに接続できるようになることで、どこにいても意識せずインターネットに接続できる。その結果様々なデータ収集やパーソナライズされたプロモーションが可能となった。又、スマホの普及がデジタルマーケティングを後押ししている。後半では、観光を対象としたデジタルマーケティング研究の事例紹介。静岡県は2018年度の宿泊者数が1,960万人で全国5位である。2015年に静岡県消費喚起・県外誘客促進協議会をつくり宿泊者に割引を実施。8社の旅行会社とタイアップし、宿泊者チェックイン時にWebアンケートを実施して1,751件のサンプルを取り、集計した。性別、年代、交通手段、居住地の他発地別・着地別の交通手段、訪問エリアの傾向のデータを取った。宿泊者の75%は首都圏4都県、静岡、愛知で占め、6割以上がマイカーでの交通手段となった。又、Bluetoothの発信機を設置しスマホによる人の行動、誘導実験、移動経路分析をロダン館にて実施。又、旅行者の好みを自動的に集めてパーソナライズされたお勧めスポットの提案、プロモーション事業効果測定も実施した。

デジタルマーケティングとは「経営」×「情報」になる。

 

 

 

静岡県立大学 食品栄養科学部 栄養生命科学科 教授 市川 陽子氏

健康寿命の延伸を支える食環境 ~フードマネジメントからのアプローチ~

 

日本人の健康と食の環境をめぐる課題として食の外部化、食事(栄養)摂取状況と健康問題、栄養バランスの異変が挙げられる。女性の肥満者の割合が平成34年の目標値をクリアーできない見通しであり、20歳代女性のやせの割合目標値に届かない。これは適正な量と質の食事をとることが減っていることに起因する。栄養素の校正割合も変化しており炭水化物、たんぱく質が減っており、脂質が増えている。外食は安定し、内食が減り、中食が極端に増えている。生活の質(QOL)を挙げるには健康づくりと食環境の関係が重要であり、食環境整備の取り組みが、行政、各種団体、食品関連企業で実施されているが、まだ効果が出ていない。栄養素から食事構成が形成され、食事の基本スタイルができた。主食(ごはん、パン、麺)、主菜(肉、魚、卵、大豆などのたんぱく質)、副菜1,2(野菜中心のおかず)と汁。食事バランスガイドにそった食事をしている人程、総死亡リスクが低いことが2016年に発表された。どこでも、だれでも、栄養のバランスの良い食事が選べる社会を目指した「Smart Meal」の「健康な食事・食環境」の認証制度が始まっている。健康的な食事を継続的に、健康な環境で提供する店舗や事業所を認証。目標は、栄養バランスのとれた食事がとりやすい食環境整備を推進。最終ゴールは、国民の「健康長寿の延伸」の実現。企業が進める健康経営を食生活の面から応援。スマートミール認証制度の推進体制として各学会がコンソーシアムを作り審査・認証、国(厚生労働省)と連携して登録。今後の継続的支援には健康づくり推進を行政として目標達成し、企業の社会貢献、企業イメージアップ、消費者ニーズの充足を図る。

 

 

 


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