第123回「 産学官交流 」講演会・交流会 報告 

 

 

主催:静岡市清水産業・情報プラザ(指定管理者: 静岡商工会議所)

共催:新産業開発振興機構、静岡市産学交流センター(B-nest) 


10月21日に静岡理工科大学にご協力いただき、第123回の講演会・交流会を開催しました。

交流講演会では静岡理工科大学情報学部 情報デザイン学科紀ノ定保礼講師による「運転支援システムの導入が道路利用者の認知・行動に及ぼす影響に関する心理学的研究」、理工学部 電気電子工学科加藤丈和准教授による「次世代EMS:電力マネージメントの次の一手」の講演がありました


静岡理工科大学 情報学部 情報デザイン学科 講師 紀ノ定 保礼氏

運転支援システムの導入が道路利用者の認知・行動に及ぼす影響に関する心理学的研究

 

人間の多くの活動を情報処理として捉えると、情報の入力としての視覚は文字入力、保存としての記憶はHDDへ記録、処理としての思考はCPUによる演算、出力としての発話は文字表示となる。これらヒトの意識・行動の仕組みをヒトの内部情報処理として解き明かす。ヒトが一度に処理可能な情報には限界があり、その事には無自覚である。ヒトのメモリ有限で必要な情報のみ選択し、不要な情報は抑制する。無関係な作業によって本来の作業(情報処理)が配分できなくなる。そのため、エラーが発生する。又、課題とは無関係な思考(マインドワンダリング:ボーとしていること)が発生する。ドライバーが注意を払う状況とそうでない状況が発生しそうでないときに事故が起こる。その時に技術の力を持って対応する必要がある。運転支援システムの現在のレベル1、レベル2についての話し。レベル1.レベル2は自動運転ではなく運転支援と呼ぶ。ドライバーが運転して技術がサポートする。導入による正の影響として、運転が楽になる。負の影響としては、予期していなかったことが起こる。例えば突然の割り込み。支援システムが無い場合はドライバーがブレーキを踏むが、支援システムがある場合はブレーキを踏むタイミングが遅れる。ドライバーが技術に甘えているということになる。Negative Behavioral Adaptationは悪なのか?これからの研究としては、自動ブレーキを搭載している車が前を横切るとき、その車が自動ブレーキを搭載していると思い込みブレーキが遅くなる。家臣をしてはいけないことが課題となる。ヒトを理解して初めて人と技術の相互い作用が生まれる。そのためヒトの情報処理、技術の信頼の観点から適切な導入方法を検討する必要がある。

 

 

 

 

静岡理工科大学 理工学部 電気電子工学科 准教授 加藤 丈和氏

次世代EMS:電力マネージメントの次の一手

 

情報ネットワークは実世界と情報社会の融合が起きており、仮想通貨やIoT、電力ネットワークにも及んでいる。Society5.0=Industry4.0に対応したスマートファクトリーの考え方が出てきている。既に工場では節電を実施しているが、今後多数のキキの連携によるシステムとしてのエネルギーコントロールが必要となっている。見える化から次の一手へ。工場では省エネは実施済だがまだ管理はされていない。そのため、ピーク電力の削減をして計画的な電力使用をするエネルギーコントロールをシステムとして考える。京都大学ではFEMS(Factory Energy Management System)を開発し、ライセンス契約を模索している。実証実験として部品プレス工場ではコンプレッサの消費電力が大きく、コンプレッサの適切な運転が電力削減に大きく寄与することがわかる。傾向と分析としてはシステム導入前の調査分析が重要であり、診断機関と一体となって取り組み、ピーク電力を意識して業務のやり方を考え、改善する。これからのEMSの次の一手としては①データ解析に基づく自動的なピーク削減方法の発見、②地域で連携する、③AI技術による需要変動、供給変動の予測となる。静岡理工科大学に今後これらを提案してエネルギーマネージメントシステムを推進したい。

 

 

 

 


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