入居者インタビュー

今回の入居者さん

会社名
西村哲土地家屋調査士事務所
代表者名
西村 哲さん
自己紹介
静岡市清水区の出身です。大学を卒業した後、日野自動車で営業をしていました。その後、今後ずっと続けられる仕事として、土地家屋調査士の免許を取得しました。土地家屋調査士の試験は合格率8%の難関。初めは派遣で働きながら勉強をしていましたが、本腰を入れるために調査士事務所に勤め、7年かかり合格しました。免許取得後は、清水区の事務所に転職しました。
子どもの頃にサッカーをやっていたのですが、今でも週に一回、草サッカーで汗を流しています。

今の仕事を始めたきっかけは何でしょうか?

高校の先輩が司法書士を開業しており、自分の将来のことを相談した時に、この仕事を教えてもらいました。手に職を付けられることと、もともと営業職に就いていたので、内勤よりも外に出る仕事が向いているという点もあり、免許取得の勉強を始めました。
独立したのは、ちょうど法務局が行う地図の整備事業に参加できることになり、当面の仕事があることに背中を押されました。同業の人たちと一緒に仕事をすることで、スキルアップにも繋がりました。

事業内容を教えてください

インタビューのイメージ

簡単に説明すると、測量の結果を図面に起こして、依頼主と隣地の人に書類に押印してもらうのが主な仕事。登記をする場合には、法務局へ提出する書類の作成から提出まで行います。
土地には境界が必ず存在します。私たち土地家屋調査士は、その境界を断定するのですが、現状の建物の形から、また、時には明治時代に遡るような過去の古い資料をひもときながら、正確な境界を出します。依頼主はもとより、隣接する土地の所有者も、すべての人が納得する形で断定できた時は嬉しくなりますね。

お仕事の依頼元(販売先)はどのような企業になるのでしょうか?

土地の正確な形や面積、建物の現状を把握する必要のある人が依頼主になります。多くは司法書士、不動産業者、工務店などが仲介者となります。
相続がらみで土地を分割、売買するなどで土地の正確な形を出す必要がある。建物の増減築部分を調べ、現状にあった図面を作り、登記簿を修正する。家を建てる前に、隣地との境目をはっきりさせる。これらが依頼の主な動機になります。

プラザに入居されたきっかけは?

同じ調査士事務所から独立した先輩から薦められました。先輩も独立した際にここに入居していたので、施設の様子は話を聞いていました。申し込みに必要な事項を調べるために問い合わせをしましたが、家賃の安さや、入居者の交流から仕事に繋がるきっかけ作りができる点などが、改めて入居を決めるポイントでした。
実際入居して実感したのは、事務所には24時間出入りができるので、繁忙期などは一度帰宅した後に、もう一度事務所で仕事をしたり、早朝に出勤するなど、利用に関する自由度の高さが便利だということです。不在時でも荷物を受け取ってもらえることなども、ありがたいですね。
また、仕事柄、市役所や法務局が近い立地も助かっています。

一日のお仕事の流れはどんな感じですか?

インタビューのイメージ

事務所には8時半頃に出勤します。仕事内容はその日によって異なりますが、現場での測量、資料を集める、申請用の図面を起こすなどが主な仕事になります。現場にもよりますが、一つの案件が完了するまでには、2、3か月かかります。
19時頃には仕事を終え帰宅します。案件の納期に応じて、早めに出勤したり、残業することもあります。基本的に家では仕事をしません。

今後の展望を教えてください。

測量の時にはバイトさんに手伝ってもらいますが、しばらくは一人でできる範囲でやっていくつもりです。もともと地元で開業しようと思ったのは、人間関係の繋がりから仕事の紹介もあるのでは思ったから。昨年からは不動産屋から一定の依頼が来るようになったので、その関係も大切しながら、与えられた仕事をきちんと全うし、新規の依頼元が増えていけばいいなと思っています。
プラザの入居期間はあと1年です。退所後は実家に事務所を構える予定なので、その準備も平行して進めていきます。

これから創業する方たちへのメッセージ、創業で一番大切だと思うことはなんでしょうか。

独立してすぐは、思うように仕事がないかもしれません。私の場合は、同業の先輩から仕事を回してもらえることも多かったので、できるだけ集まりには顔を出すようにしていました。
開業時に同業の先輩から言われたのは、「結局は人間性が大事」ということ。仕事の精度やスピードも求められますが、誠実に仕事をすることが大切だと思います。

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